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Special Interviews
意識しないで着られること。それが、僕にとってのビスポークの意味。
―― 岡本さんが編集者になられた理由は?
岡本氏: 僕の出身地は、北海道です。東京の大学を卒業して就職したのは、故郷に近い札幌の民放放送局でした。ところが、しばらくして無性に東京へ戻りたくなるわけです。思い立ったらすぐにという性格なので、早速、転勤願いを出して東京支社へ。しかし支社ですので、このまま会社にいると本社に呼び戻されるのは間違いない。ならば、転勤のない東京の会社に転職できないかなと思った矢先、KIOSKで買った雑誌の「社員募集」の告知が目に飛び込んで来たわけです。応募したら運良く採用されたので、以前の会社と同じ出版の営業職に就きました。しばらく営業職を楽しんでいたのですが、編集部で働く同期入社の同僚たちとの飲み会で“最新のショップ”の話、“モデル”の話、“女優”といった華やかな話が聞こえてくる。「同じ給料で働いているのにこの違いは何なんだ。こいつらやけに楽しそうだな・・・」と思って、「どうせ働くなら編集だ!」となるわけです。1年間くらい人事相手に異動願いのキャンペーンを張って、「オマエ、編集部に異動したいって絶対言わないって言っただろ!」って怒られながらも晴れてフランスの雑誌と提携していたファッション誌の編集部に異動になりました。高邁な思想も、雑誌というものへの定言もなく、実にミーハーな動機(笑)。しかし、やってみて自分にすごく向いている仕事だなと思うようになりました(笑)。
岡本 仁氏
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