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Special Interviews
英国調であるとか、イタリア風であるとかではなく、自分の身体が持つ黄金比を活かしたい。
ソリマチアキラ氏
PHOTO BY TETSU TANAKA
―― イラストレーターのソリマチさんが日々スーツを着るようになった理由はなんですか?
ソリマチ氏: 職業上、日常的にスーツを着る必要はないのですが、10代の後半に古着と出会い、スーツを着ることへの憧れを持つようになりました。その頃は大人の世界を覗いてみたいという衝動が昂っていき、時代を遡った風俗を追求していく面白さにハマっていましたね。ただし、お金がないので飽くまでも安い古着と写真などで楽しむのがせいぜいでした。お金を稼ぐようになった20代半ばくらいでしょか、心酔していたJAZZミュージシャンの影響もあってテーラードのジャケットやスーツに傾倒していきました。それでもまだ本格的なテーラーのドアを開けるまでには至っていません。ちょうどその頃、スーツを扱う古着屋が東京の街にポツポツと出店しはじめ、そこに出入りするようになり、古着を手に入れては、細部を舐め回すように調べ、男の服の奥深さというのを若造なりに納得していたものです。当然、若かったので、それはもうスーツの着方は奇抜。JAZZであればビーバップ時代の黒人が着たスーツに傾倒してみたり、'50年代のジャイビー・アイビーのような雰囲気に染まってみたり。そういうものを真似てテーラーでつくれるようになったのが、20代後半です。その後、テーラーでスーツを作っていくうちに、少しずつダメなものが見えてきて次第に英国テイストへ収斂していきました。当初、英国調で手を付けたのがサーティーズからフィフティーズの時代感覚です。いかにも男性的なスーツ。Esquire誌に掲載されていたルイ・フェローズのイラストをもう少し英国寄りにしたものを作っていました。その頃、日本ではクラシコイタリアに加盟しているブランドが騒がれてきた時代でしたが、そんなときにbatakの中寺さんと出会うことができました。
   
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